
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
Field Trip(社会見学)
「あっ生肉だ!こっちにも。」
興奮する小学生。
「センセー何か、管みたいなのがいっぱいついてるねっ。」
「そうだよ、あの大きな肉なんか、そろそろ出荷だろう。」
そう言いながら社会見学が進んでいく。
肉牧場は、以前、牛舎とか農場と呼ばれていた。
科学の進歩のおかげで、人口過密な中に狭いところで安全に生産できることとなり、大量に清潔な肉がすぐ手に入るようになった
以前のように肉に牛に餌をあげる人、牛舎を清掃する人、精肉する人などの分業が行われてきたのが、今、2010年では、たった、数人で97%のオートメーション化にかわった。
「肉牧場はOK牧場!!」と、テレビコマーシャルで80歳になるガッツ・石松が言っている。
加山雄三もさわやかに入れ歯で肉を食べている。
アオダイショウの田中邦衛は考え深げだ。
「さあ、お食べ!」
肉牧場の主が言った。
食べ方はもっともおいしい生。
ばい菌がいないので生で食べれる事をアピールでもしているのだろう。
そんなことを考えているのは、引率の高見沢シラントロ先生だ。
米国出身のくせのあるやつだ。
日本に来て長いのかアメリカ人特有の身勝手さが無く、あたりだけでなく長く話しても疲れない、人に好かれるタイプだ。
癖のあると書きながら好かれるタイプ?くせとは魅力かもしれない。
世の中について毎日、いつもいつもどうしてだろうと疑いをもってしまう。
正直なところすべての摂理に答えを求めてしまっているのではないか?
「何か俺、落ちてるな」
「先生食べないの?」
ハッと現実に戻ると目の前に生肉が。
おろしニンニク醤油に肉をつけるとパーっと油が張った。
「人口肉の油かー」
食欲が湧かないが食べなくては、これは、果たしていいのか?
疑問を持つには何に対してもつのか?
どの時点からの話なんだ?世の中はどーなってんだ!
と考えながら全部食べ終わり生徒に目をやると。
つづく
「It is a raw meat ..it is... Here. 」
School child who gets excited.
". fully such as something Sensa and tubes. "
"That big meat might be a shipment slowly. "
A social visit advances while saying so.
The meat ranch had been called the cowshed or a farm before.
Safely producing in a narrow point thanks to the advance of science during an overcrowded population became possible, and it came to obtain a large amount of clean meats soon.
Divided the work by the person who gave cowed food, the person who cleaned the
cowshed, and the fresh meat person, etc. having been done to meat divided only
into making of 97% automation as before by several in now and 2010.
Gutsy and Ishimatsu who becomes 80 years old in "The meat ranch is OK ranch"
and TV
commercial say.
Yuzo Kayama also is eating meat by the artificial tooth in freshness.
Kunie Tanaka of Aodaishou is prudent.
"Now eating"
The main in the meat ranch said.
How to eat is the most delicious life.
The appeal might eat raw because there are no bacteria.
It is a Takamizawa cilantro teacher of the lead that thinks about such a thing.
It is a guy who has the habit from the United States.
It comes to Japan, and it is long or there is no selfishness peculiar to the American, and is a type not tired liked by the person if not only around but even also it speaks long.
Type that habit is liked while writing it is?The habit might be a charm.
It has every day always always why.
To tell the truth, the answer might be requested from all providences.
"It is ..us some.. ..fall.."
"It doesn't eat the teacher. "
The raw meat : to the presence with Hatsu when actually returning.
When meat was applied to the wholesale garlic soy sauce, the par oil put it.
"Is it oil of the population meat?"
Really ..this.. when it doesn't eat though the appetite doesn't spring.
What do you have with the doubt?
Story at the time of any?World ー.
When you look at all students of finishing eating while
thinking.
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
夢から夢の中へ
おはよっ!結局あれから寝てさっき起きたよ。
うなされてドラえもんに、それでちょうど朝型タイプの男前になれたかも。
そんなことを考えながらハードボイルドにシャワーを浴びる。
コンコン
何か聞こえたぞ。
キュキュ、
シャワーの止める、
コンコン
また聞こえた。サンコン?いや、コンコンだ。
僕は尋ねた、「合い言葉は!山川〜」「豊〜」間違いない、いつも仕事を持ってくる謎の男だ。
ガチャ、
「おはようございますー。」
その男はニコッと笑いながら言った、おそらく朝ご飯にノリを食べたのだろう、歯にべったりとノリが着いている、コントにでてくる歯無しみたいだ、朝から会いたくない輩だ。
で、「今日はどんなヤマ?」
ガウンを羽織る、一応、ハードボイルドでも隠すものは隠す。
謎の男ミスター山根は隠そうとしているモノをおもいっきり見ている。
「おい!どこみてんだ!ヤマはどうした?」
山根はニタつきながらたばこに火をつけた。たばこはベンソンアンドヘッジスを吸っている。
「今回の依頼は手のひらに乗る大きさの象を捕まえてくることだ。一億で経費は別に払う。」
「う〜ん、あの見ると幸せになる象か」
「そうだ、依頼主の山田山尾様はそれを捕まえて芸を教えて箱庭サーカスをやるそうだ」
象をみせるだけでも凄いのに芸までしこむなんて、なんて依頼主だ。
詳しく内容を聞く前に僕はタイランドへ来ている。
フォーをマイケル風にフォッーとオダーした。
焦がしタマネギがこのスープを美味しくしているな、3口目で気がつき冷えたクリスタルガイザーでノドを洗い流した。
「YES!タイに来てるね、俺。」
象を探せって言ったてなー、どこを探せばいいのかな?
まったく検討がつかないよ。手のひらねー、ピグミーマーモセットってサルは確か手乗りサルだったな。
でも飼い方が大変だから飼うのを諦めた思い出があるな。
象は珍しいって言うより迷信近いしなー。まずは、聞き込みだな。
無作為にタイを選んだようだが、そうでもない。以前、タイへ旅行に行った母親から象にまたがった写真をみせてもらったからだ。
ぷーっと店員の男が屁をこいた。
その爆風でナプキンが吹き飛ばされ道に落ちた。
僕は、そのナプキンを拾って流暢なタイ語で話かけた。
サワディーカップ!ナマステ!象について聞いてみたがうなずくだけだった。
結局、僕のタイ語では通じないことがわかっただけだった。その男は僕が話しをしている最中に2回も屁をした・・・・。
隣で生春巻きを口いっぱいに含んでいた女性は、一部始終を見ていたらしく僕へ話しかけてきた。
「私、真理絵、日本人です。」
パクチーが前歯に挟まって思いっきり出ていた、ドカベンって漫画にそんな人いたかも。
「さっきの屁すごかったね、それで、何を聞いてたの?つーか何語だったの?タイ語じゃなかったし、」ハッとした。
僕はタイ語だと思ってしゃべっていた言葉はインドの言葉だった。
「あれ?店員インド人じゃないの?」と強がりを言ってみた。
ニコっと爽やかに笑った真理絵はまだ、パクチーがついている。どうしてもそこを見てしまう。
「旅行ですか?女性一人旅?」「ええ、そうよ、あなたは?」
「半分仕事かな?半分遊び」「袖擦りあうも多少の縁ってことね」
と言って、突然、僕の唇を奪った。
「うっ」口いっぱいに広がるパクチーの香りとシャキシャキ感、おどろた僕は、真理絵の顔を見た。
そこにはパクチーは無かった。
桃太郎のように仲間が増えてゆくのかな〜なんて考えながら真理絵とモーニングコーヒーを飲んでいる。
コンコン、コンコン、ヨンコン?いや、コンコンだった。
「はい、どちら様?日本語で言っても通じないか、フゥーッ・アー・ユー?」
マイケル風に訊ねた。
「イエス!アイ・アム・ヴェリー・グッド・マン!」
あれ?どこかで聞いた声だ。イタリアの名優ロベルト・ベニーニ調で、どことなく日本言語を話す人の特徴が聞き取れた。
ガチャ!
一見し
「何やってんだよ。」
僕はそれだけ言うと言葉を失った。そこに立っていたのは、いつも僕に仕事を持ってくる謎の男だった。
謎の男山根というと長くなるのでイカと呼ぼう。
なぜイカ?
青森県八戸市(イカ水揚げ量日本一)出身だからだ。
イカは衣服を着ていなく裸で立っている。
「追いはぎに会いまして根こそぎ持っていかれました。」
ぼくは額に手を当て考えた。考えた。が、何も出てこなかったので、ドアを閉めた。
それから1分ほど経ってからコンコン、コンコンとまたドアを叩く音が。
「何?」
「開けてください!」
しょうがなくドアを開けると、イカがスーツをきめて立っている。
なんというスピードで服を着てネクタイまで・・・・。
「宮沢りえって言った方がよかったかな?」
「・・・・・・」
イカは古いギャグを言っている。おそらく、サンタ・フェの写真集のあのポーズでやりたかったのだろう。
「どうしたんだ?ここがよくわかったな。」
「へい、あっしは旦那のことならなんでも知ってヤス」
今度は時代劇の商人になった。何を考えてんだか、いつものことだが。
「中に入れ、コーヒー飲むか?」
「いただきます。」
ガウン姿の真理絵へ軽く会釈をすると壁際で空気椅子をしている。
よく炒った豆をミルでグラインドする。真理絵は着替えをはじめた。
普通なら着替えている女性がいたら視線を外すのが常識だが、イカはしっかり見ていた。
私は
「うっうん」
咳払いをし、イカへ圧力をかけたが、穴が開くほど観ている。
「君、ま、真理絵、バスルームで着替えてくれないか?」
真理絵は僕の視線がイカへ向いているのに気がついた。黙ってバスルームへ消えていった。
ショボッ、
タバコに火をつけ一口目をふかし、二口目を胸いっぱいに吸い込み、窓の外へ目をやり、ゆっくりと煙をはいた。
「イカ!いや、君!もういい、イカでいい、なんで女性が着替えているのに穴が開くほどみているんだ。」
僕は5分ほど説明のような説教をイカにした。
その時、気がついた、僕は真理絵のことが好きなのか?
まるで自分の女の裸をみられたような感じで話したとイカに捉えられているのではないかと、恥ずかしく思った。
その間、2本もたばこを吸ってしまった。
イカは、伏せ目がちで、僕の注いだコーヒーを口をトンがらがせてチュルチュルと飲んでいる。
まったく、人の話をきいているのか!と怒鳴りたくなる。
さらに、テーブルの上のおかしを僕の目を盗んでは伏せ目で食べている。
暖簾に腕押し、馬の耳に念仏。
最後に、「わかったか?」
「おっ」
短い返事をした。
絶対にわかっていないので
「何がわかったんだよ?」
と聞くと、案の定、オウム返しで僕の言っていたことをそっくりそのまま言っている。
おそらく、私に説教されているときに、この言葉をオウム返しすればあなたの話をきちんと聞いていますよと、
思わせる材料だと信じこんで言っている。
計算高いんだか、低いんだか。
どっちでもいいが、いい加減な適当なやつだ。
灰皿に3本目のタバコを消し、灰皿を交換しに簡易キッチンへ。
しかし、頭にくるなイカは、話は聞いてないし、モノは食べるし、目を伏せていれば反省していると思われると思っているのが腹立たしい。振り返り奴を見ると、テーブルの上のお菓子をむしゃむしゃと食べている。
もう、どうでもよくなった。
あんな奴に説教していたと思うと馬鹿馬鹿しくなり目には目を、
「コーヒーのお替りは?」
さりげなく気を使った。
「おねがいします!」
頼むときだけ調子がよくて、感想ひとつ言わないイカが憎らしくなった。
「お待ちどう!」
のタイミングでうまくコケて顔にコーヒーをかけた。きちんとカップを頬に押し当てた。
「あーメンゴメンゴ、大丈夫かい?」
リアクションを伺った。
「熱いってー」
なんでもないリアクションだった。
「はやく拭かないと」
おもむろに床にあったスリッパを渡した。
「そうそう、これが欲しかったんだよねー肩凝っちゃってさ」
と言い、顔を拭かずにスリッパで自分の肩を叩いている。笑ってしまった。なんだか憎めないやつに見えてきた。
タイは暑い。
重力が違うのではないいかと疑いたくなるような気だるさがある。
「なぜタイに着たんだ?」
冷たく冷えた水にキューカンバの皮をらせん状に削り入れた。
以前マウイのエステで出てきた飲み物だと説明しながら真理絵は作っている。
「で、なぜタイに来たんだ、イカ君?依頼内容の追加か何か?」
よく冷えたグラスは汗をかいている。水に浮かぶ氷はまるで氷河観光が出来る景観を暑い部屋のなかで描いている。
イカは、その水を一気に飲み干した。
「ここに来た理由ですか?首になったんですよ。山田様のところを。で、今回の依頼のお手伝いに来たって訳です。スムーズにお手伝いできたら再雇用してくださるようなことを言っていたような気がします。」
再雇用?きっと無いだろう。これで、真理絵とイカで3人で小象を捕まえに行くことになった。
ここはタイの首都のバンコクだ。ここから50キロ離れたジャングル地帯に行くことにした。
イカの持ってきた情報だ。
そこまでは、車→牛車→徒歩になる。徒歩の部分が10キロ。
重い荷物を背負っていくのは大変だ。もちろん真理絵には持たすことができない。
私も指揮をとらなくてはならないので、イカに持ってもらおう。
「イカ君、この荷物を持ってくれないか?」
「お安い御用で!でも、後で、水筒の砂糖水を沢山飲ませてください!」
聞いているように私はうなずいた。真理絵は一人涼しげな顔で歩いている。
足取りは確かか確認の為に二人の足元を見た、真理絵の靴にはさっきの牛車の牛の糞がべったりと付いていた。
汚い女だ。イカははだしで歩いている。さっき川で休憩したときに靴を流されていた。
私は、アメ横の中田商店で買った、中国人民解放軍のハイカットシューズ。
値段は450円。あまり疲れはでていないようだ。夕方5時の森の中は薄暗さが増してきた。
遠くの空には黒い帯状の模様がある。
この地方によくある光景だと、説明しはじめた女がいる。
「えっ誰ですか?」聞くところによると町ですれ違ったときに日本語が聞こえたのでずーっと付いてきていたらしい。
「だってさ、車で移動していたときは?牛車のときは?どうしてたの?」
「もちろん一緒に乗っていたわよ。私、こう見えても妖術が使えるの。」
一同
「へぇ〜」。
「仲間が増えたってことで自己紹介しましょう!」
真理絵が言った。真理絵の前歯には又、何かの草が挟まっている。
道草でもたべたのだろう。「山根です!みんなからはイカと呼ばれています、役割は主に力仕事っす。32歳」
「わたし小池です、22歳、ねずみって呼んでね。」
「ねずみちゃんね、私は真理絵、30歳、屋台で一緒になって参加してます。」
「僕は、リーダーのACEです。エースと呼んでください。ねずみちゃん、これから何をしに行くかわかってる?」
「話は全部聞いていたのでわかります。象を捕まえに行くんですよね!それで、さっきの続きなんですが、夕方の空に黒い帯状の模様があるのは、めずらしくないんです。
あれは、洞窟からえさを捕りに出てくるコウモリの集団です。
吸血コウモリじゃないよ!」明るい活発さを前面に出したしゃべり方で好感を持てる少女だ。
早速、イカがいやらしい目で下から上まで観察している。
「じゃあ、休憩しながら作戦を立てましょうか、ね?みなさん。真理絵、水筒出してくれないか」
真理絵は背負っていたリュックを下ろし中を探した、
「あれ?無い・・・。どうしたんだろう?あった!リュックの脇のポケットに入れていたんだった。ごめんごめん、あれ?軽い。」
私は、その水筒を持った、軽い確かに軽い。イカを見た。
知らぬ顔を決め込んでいる。
「イカ、水筒持ってみろよ。軽いぞ、なんかおかしくないか?」
イカは水筒に手を出してきた、その手を見ると爪が伸びかかっていて汚れがひどく目立つ。
「軽いっすねー」
その言葉にみんが反応した。こいつが犯人だとわかった。
「あなた飲んだの?みんなの大切な水を?」
真理絵が血相を変えて突っかかった。
「ごめんちゃーい、飲んじゃいましたー。美味しかったでーす」。
いきなりピンチに追い込まれてしまった。
この先どうなる?おそらく私以外の真理絵、ねずみも同じことを思ったに違いないな。
「とにかく今日は日が暮れるからこの辺りにテントを張りましょう。」
ねずみが言った。丁度6畳ほどの開けたところにテントを張ることにした。
「今日は飲み物がないので我慢しましょう。明日朝一で飲み物を確保しましょう。」
真理絵が言った。
ガサッガサッ物音がした、焚き火のゆれる灯りに浮かび上がったのはマントヒヒだった。
鼻筋に特徴のあるサル?のような動物だ。原色の青、赤が歌舞伎の顔のようになっているのが、この暗さでもはっきりとわかる。
「イカ、あのヒヒを捕まえろ!」
私は静かに言った。
イカはチューチューと鳴き声をだしながらヒヒに近づいた。
ヒヒは大きな牙を持っているので危険な動物だとテレビでやっていたのを覚えている。
見事な近づきだ。にじり寄って手を伸ばせばヒヒに届く距離までなった。
ヒヒとイカの睨み合いは息を呑む緊張感をあたりに発している。イカがやられるかヒヒがやられるか。
そのとき、焚き火がパチっと大きな音をだしてはじけ飛んだ。
「アツ」
ねずみのひざに火の粉があたったのとほぼ同時だった、イカはヒヒの頭を掴んだ。
ブッチャーのアイアンクロー(鉄の爪)だ!
もがいているヒヒにあいている左手で腹にパンチを入れた。
それは、人間で言う肝臓あたりに深く決まった。
「キッ!」
と叫んだのを最後にぐったりとなった。
気絶しているだけだよとイカは得意げに言っている。
「そのヒヒを木に縛り付けてくれ、明日は水が確実に手に入るな」
と私は喜んだ。
「なんで?なんで確実に水が手に入るの?」
真理絵は蚊に刺されて腫れた顔をこっちに向けながら言った。得意げにわたしが
「ジャングルで水に困ったらヒヒを捕まえるんだよ。水を与えないで木に縛り付けるんだ、ノドが乾いて苦しいけど、ヒヒにも同じ位に乾きに苦しんでもらうんだよ、それでロープをはずしてやると一目散にきれいな美味しい飲める水のところにいくんだよ。」
「へぇ〜」
真理絵は関心してる、きっと私に惚れているのだろう。
ねずみは火の粉が当ったヒザを繁々と見ながら感心してる。
「それでさ、応用があってさ、飲兵衛を捕まえて、酒断ちをさせるんだよ、数日間。呑み行くか!って誘うと、美味しいお酒と肴のある店に連れて行ってくれるよ。新橋あたりで。」
ジャングルの夜は静かではない。風に吹かれて重なり合う葉の音、動物の鳴き声、虫の音、様々な音が幻想的な演出をしてくれる。
霧がかったジャングルで私が一番に起きた。
寝ているイカの鼻の前にマジックペンの先を近づけた。
10分ほど暇だったので続けた。その後、顔に落書きをしている最中にイカが起きた。ボーっとしている。
「ぜんぜん目が覚めないなーぼーっとするよ。」
とイカがいっているのは、シンナーのせいなのだ。
続いて、真理絵が起き、ねずみもおきた。
ヒヒは憎しみの目でこっちをにらんでいる。
今、ヒヒを解き放ったら、間違いなく襲いかかってくることが目つきでわかった。まだだ、もう少し喉を乾かしたら解き放ってやろう。
イカがコーヒーを飲んでいる。しばらくして、驚いた、なんでコーヒー飲んでるの?水は?と問いただすと、
イカは、「昨日みんなが早く寝ちゃったから暇だったから町のコンビニに立ち読みにいったんです。そのときに水も買ったんですよ。よかったらみんなの分も作ったから飲みますか?」
みんなは状況が飲み込めた。
沈黙のままコーヒーを飲み飲み終わったときに、真理絵が、
「じゃあ、イカはコンビニ買出し係りね。」と、言った。
イカはよろこんで
「イエッス!」
なんのためのヒヒだったのか?イカにきいてみた。
BBQ用に捕まえたらしい。
続く
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
笛を舐める少年(2000)
少年は夕暮れの6年3組の教室にいた。
3組には、低学年の頃から恋焦がれた女の子がいる。5年生のクラスがえで離れてしまい、余計に気になる存在になった。
確か窓から3列目の後ろから2番目か3番目だ。その場所に行ってみる。
その子の周りにはブスなやつが座っていたこと思い出した。
「あー危ねー」我に返る少年。間違えてブスに手紙を出したら大変なことだ。
手には昨晩徹夜して書いた告白のラブレターだ!
「そのコとカップルに成り楽しい日々を卒業式まで味わえる。」そう考えながら書いたものだ。
「2番目か3番目どっちだろー?」と2番目と3番目の机の中をあさるがそれらしき答えは見付からない。
ふと、少年は、机の横のフックに笛が掛けてあることに気が付いた。
「しめたっ!これに名前が書いてあるはずだ!」
2番目と3番目の両方の笛を見たが、6年生にもなると、相当使い込んであって、サインペンで書いてあっただろう名前が薄ボケていてハッキリと読むことが出来ない。
少年は我慢することの出来ない強い欲求と欲望が込み上げてくることに気づき、手に持っていた笛を繁々と観た。
少年は何か悪い事をしている気、そう大人の階段を一歩上りかけた複雑な気持ちに耐えかねて持っていた笛を机の上に投げ出した。ハッと我に返り自分が今しがたしようとしていたことを考えた。
「間接キッスだ」。間接的に唇を交わすなんてロマンチックだ。
小学生の自分が中学生のような大人の気がする。
少年は覚悟を決めた。ラブレターのことなど頭の中にはない。笛のことでいっぱいだ!
「この笛にキッスをする。キッスをする。」
呪文でも唱えているように少年は口の中で繰り返した。
少年は、さっき投げ出した笛を手に取りそして、どっちの笛がどっちの笛か考えた。
「この2本の笛、片方は蜜の味、もう片方は・・・。」少年は身震いをした。
確立は五分と五分、いや待てよ、さっき投げ出したときに3番目と2番目のどっちがどっちだか解らなくなった。
「あーどーしたらいいんだ」早くしないと見回りの先生に見付かってしまう。
少年はヤケッパチになり、手にしていた比較的キレイなケースから笛を取り出した。
笛は使い込んでいるもので、無数の歯型がついていた。
「そうだ!あのブスは、出っ歯だから、歯形の多いものがブスのモノだ!」
ヒラメイタ少年はもう一つのケースから笛を取り出し比較してみた。
「やっぱりそうだ。明らかに歯形の数に違いがある。」
歯形の多い笛を元に戻し歯形の少ない笛を手にした少年は「んーん」と、恍惚の笑みを浮かべながら唸った。
それは、大好きな匂いのキツイブルーチーズを目の前にしたフランス人の様だ。
もの凄い緊張感のなか少年は、当初の目的であるラブレターでの告白のことなどすっかり忘れ、これから迫り来る大人への扉のノブへ手をかけた。
他の小学生でそんなマセタことを考えるヤツなどいるはずが無い。
大体の小学生は硬派と言うよりむしろ、好きな女の子に意地悪をしてしまうモノだ。
少年は違った、境界線を越えてしまった。
一度境界線を越えてしまったら戻る事が出来ない。
後は汚れていく一方だ。
フランス人のようなアクションをしている少年は、高鳴る心臓の鼓動が鼓膜の奥まで振動していることに心地よいグルーブ感を見つけた。
それは、先日、久しぶりに会った従兄弟の部屋で聞かせてもらった今流行りのトランスミュージックのビートに近いグルーブ感だ。
「いいぞ!いいぞ!何か燃えてきたぞ!」
少年はアホの子の様に右足でビートを刻みながら歌った。
「ププッピ・ドゥ・ププッピ・ドゥ」
左手は昔式のチョキの形だ。
その左手のチョキの人差し指が弧を描く、何度も何度も腰の辺りからおでこの前まで。
少年はノリノリだ!まるで日本中の支持を持つジャニーズ事務所のスター達のそれだ。
続く
2004年5月11日忘れていたみ完成のこの小説を書きはじめる。
突然の出来事に混乱する。
「ガタッ!おい!何してるんだ?」
見回りの山下先生だった。あたりを見回した。
「ヒロシ、おまえ一人か?」
「は、はいっ」
ヒロシはチョキをグーにした、又、チョキに戻した。
そこに注目をさせておいて笛を隠すつもりだった。
が、落とした。
コトン、コロコロコロ、あっ。
山下先生のつま先を当てた。
バレたら仕方が無い、ギャグを言って和ませる、それに決まってるさ。
「笛、笛、笛、、、、、。」
そう、簡単に思いつくはずも無く山下先生のつま先にあたって床にとまっている状況を口にしただけだ。
「そうだ、笛だ。その笛で何してたんだ?みんな帰ったぞ。笛の練習か?」
展開がいいぞ!練習してたってことにしよう!
「そうです。僕は笛の練習をしていました。」
落ちている笛を拾い、ドナドナのフレーズを吹いて見せた。
吹き終わり笛に目をやると、それは、歯型がくっきりとついた本命のよしこの笛ではないことは明らかだった、その歯型が笑っているようにも見えた。
「はやく帰れよ。もうすぐ暗くなるぞー。」
「はい。」
山下先生は真っ赤に夕日で焼けた廊下へ消えていった。
がっくりを肩を落としうな垂れる。2本の笛は並べられていた。
あの恍惚の瞬間はどこへいったのか?自問自答。
自分の笛を出した。
ここでアダルト小説だったら笛は、フエだろう。
ここでは、本当の笛である。笛は3つのパーツからなる。
空気を入れるトップ部分、穴だらけの中部、と下に小さい変なのがついている。
自分のトップ部分を手で持ちまわした、そして、まわした。
「うっ!ポン!とれた。」今度は、よしこの笛だ。
「キュルキュル、ポン!」
ヒロシの手には、よしこの笛のトップ部分と自分の笛(トップ無し)。
よしこのトップと自分のトップを入れ替えてしまう作戦に我ながら関心する。
これで好きなよしこといつも一緒に居られることになるとおもうと、あついものがこみ上げてくる。
ぺろぺろとその笛を舐めてみた。
歯形のついたもう一つの笛は窓から投げ捨てた。
高橋君は掃除道具入れロッカーの薄い隙間から目を細め教室を見ている。
笑いをこらえるのに必死だ。
さっき飲んだコーヒー牛乳が鼻から出そうだ。
左手で口を押さえ右手でモモをつねった。
"踊ってるよ、あいつ、クッ、"
「ガタッ!おい!何してるんだ?」おっとー、山下先生が登場だよ。
一部始終を見ていた高橋は、ロッカーを出た。
時間を少し巻き戻してみると、こうだ。
同じことを考える奴は多い、高橋はよしこの笛のトップを自分のと交換していた、それも定期的に。
さすが高橋!
「4組のひろしだな。」
平穏な日々が続く小学校にもそうでない日も来る。
「よお!ひろし」
「何だよ、」
「3組の高橋だよ。」
「だから何だよ、何が言いたいんだよ、高橋君」
「高橋君?キモッ、同じ仲間なんだから君はつけなくていいよ。」
「同じなかまって何だよ。クラスも違うし、君と僕は・・・。」
「おい!おまえ、さしづめインテリだな。俺は見てたんだよ。あの日の一部始終をな。」
静けさの中に風の音が聞こえる。ヒューって感じで。
ヒロシは考えた、あの日のことっていつのことだ?何かしたかな?
実は大をもらしていたのに一日中、漏らしていないふりをしていたことかな?
いや、ちがう、あれは、みんなにバレバレだったはずだ。
なんだなんだ?指5本割れ靴下?
違う、妹のパンツを穿いて学校に来たこと?かな。
押し黙って考えていると、高橋が言った。
「おまえはドナドナを吹くのがうまいな」
あの日に起きたすべてのことが一瞬のうちによみがえった。
膝から崩れ落ちた。
「どう言うことだよ、高橋?」ちょっと強がってみた。
「その調子だよ、ひろし君。お互い仲良くしようぜ、おまえってませてるな。
ここじゃなんだから100円バーガーではなそうぜ」二人は下校した。
通学路から少し離れたハンバーガー屋に向かった。
そこは、100円でハンバーガーが食べられる人気の場所だ。
2枚のこんがり焼けたパンに120グラムのミートパテ、むこうが見えるほど薄くスライスしたピクルスに、塩と間違えるほど、細かくみじん切りにされたオニオン。
市販のケチャップが少なめに塗ってある。
子供はそれを大切に食べることもあるが、遊んでしまうこともある。
「いい男にまずいバーガーを!じゃなくて、いいバーガーをこのまずい男に」と高橋はひろしを指さした。
負けてられないヒロシは、
「ハンバーガーとシェイク・しまぶくろ一つ!」
目のくぼんだ痩せ型の男の店長の手元のたばこから灰がすこしパンの上に落ちた。
「はいはい、ジェイク・玉袋ね、バーガー2つとシェイク2つな。」
パンを取った、灰など気にすることもせず、オーブンに入れた。
ジュー、肉の焼ける音に耳を傾ける。
「おい!オヤジ、何でこんなに安いんだよ、猫の肉でも使ってるんじゃないのか?」
高橋が言った、感心するヒロシ。
「おい、あたまの足りなそうな小学生、ここの肉はな、猫なんかの肉じゃないんだよ、もっといい肉だからね。変なこと言っちゃー困るよ。」
ニタニタしながら店長は答えた。
「住みやすい住宅街にナイスなバーガー、乞食も減っていい街だね」ぶつくさ聞こえるか聞こえないかのトーンで言っている店長。
噂だと、冷蔵庫の中に焦げた人間の手に似たものが入っていたとかいないとか。
高橋と店長のやりとりにオチをつけたいヒロシはボケを考えた、考えた、考えた、出てこなかった。
「はいよー。バーガー2つにシェイク2つで、5万円。」
「高いよ!」
間髪いれずにヒロシが普段なれない突っ込みをした。
「じゃあ7万円」
「って上がってるじゃん!」
ボケを重ねる店長、
「相手にするなよ、ひろし。400円だから200円づつな。」
「はいよー、お釣りな、って、おいおい、ポケットにいれてるよ、このジジイ。もういいからまずいバーガーとお釣りだせよ。」
このやり取りは、下町ではよくあることだ。
店では食べずにトレーをもったまま裏の三角公園のシーソーに腰掛け食べることにした。身体は、ななめっていた。
つづく
「バキューン」遠くで銃声がした。
振り返ると隣の高橋が頭から血を流して倒れていた。
「オイ!高橋!高橋!」見る見るうちに高橋の顔色が悪くなって行く、さっき買ったシェイクがカップからゆっくりと流れ出ている。
「あーなんなんだ。」話して間もない奴だが、死んだとなると悲しくなる。
なんて、妄想をしながら3口目のバーガーをシェイクで流し込んだ。
「ヒロシ、オイ、ヒロシ!」
「おっなんだよ」
「ヒロシよ、おまえものすごい勢いでバーガー食ってるな、そんなにバーガーが好きなのか?おれのも食うか?」
「うん、ありがとう、大丈夫だよ、今日マヨネーズ持ってきたから、この前見つけた食べれる葉っぱで腹を満たすよ。」
「そっかーやるなーおまえは研究家だな」ブランコの横に生えている草をむしりマヨネーズを搾り出した。
高橋が言った。
「笛のトップ取り替えただろ?」
ヒロシは思わずマヨネーズを搾っていた手に力が入った。
弧を描くマヨ。
「見てたんだ?そうだよ。
本当はラブレターを出しに行ったんだけど・・・。
机がわからなくて笛で名前確認していたらつい。
「つい、俺の笛と交換か?」
高橋はニヤついた。
「えっ??どう言うこと?あれは・・・。」
「そう、あれは俺のだよ。毎日定期的に交換をしてフレッシュな笛を頂いているんだよ。」
自慢気に話す高橋にヒロシはムッとした。ムッとしたヒロシは次の行動に出る為の選択をしていた。
1、高橋にマヨネーズをかける。
2、高橋にマヨネーズをかける。
3、高橋にマヨネーズをかける。
高橋にマヨネーズをかけた。
遠くを見ている高橋は、マヨネーズなど気にもせずフレッシュな笛の余韻に顔の筋肉を開放している。
「俺の笛の味はどうだった?ヒロシ」左のモミアゲを伝って落ちるマヨネーズを右手の人差し指で拭って舐める高橋。
ヒロシ、興奮して言葉にならない。
持っているマヨネーズのチューブから時折"ビュッ"とマヨを出す。
「えらくお冠だな、ひろし、俺もわかっていたらそんなことをしなかったよ。でもな、これで俺らは仲間になれたってことだよ。」
ヒロシは、怒りが消え放心状態になった。
目の前の高橋の頭についているマヨネーズを人差し指でスクって舐めてみた。
続く
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
きよしとムスタファの出会い
キヨシは初めて会ったその青年に犬の名前をつけるかのように「今日からおまえはムスタファだ。」と言った。
青年は戸惑いながらもその状況に精一杯合わせた。
「ムスタファッ!ムスタファッ!」
おまえは親孝行をしなさい。
青年は「何でですか?」と色々な疑問の中からそのお質問をした。
キヨシはその問いに答えず喉を鳴らしながらホッピーを流し込んでる。
「ップアー、馬鹿ヤローメが、何でですか?って?おまえは馬鹿か?
ムスタファ、そうだ、そこにあるチクワのモノマネをしてみろ!
早くしろ!」
ムスタファはためらった。
ためらいつつもムスタファは大根のモノマネをした。
「ハハハハハッーそんな感じだなムスタファ」続く。
次回、ムスタファの進路を決められる。
ムスタファの進路を決められる
長い沈黙の口火を切ったのはムスタファだった。
「いつもココにいるのですか?」
この質問は失礼にならないか?
と吟味した後、丁寧に言った。
そのおじさんは何も答えなかった。
ムスタファは今までであったことの無いタイプのそのおじさんに興味を抱いている自分を今の状況に引き戻すために握り締めている冷酒を一気に飲み干し、
「同じの!」とだるそうに仕事をしているマスターに言った。
隣のおじさんが言った。
「俺も同じの、代はムスタファ先生につけてくれ」
マスターは「あいよ」って言ったまま吸いかけのタバコを2回吹かし親指で消した。
「おじさーん、おれのおごりかよー。」
「おい、ムスタファ俺はきよし、おじさんって呼ぶな!」
「ガシャーン、いけねー」
マスターが注ぎかけの酒をこぼしグラスを割った。
何かぶつぶつ言っている。聞き耳をたててみる。
「この歳になって若い頃のシャブが効いてるなー。」
うわーやばいこと言ってるこのマスター。
やっぱり北千住だな。
横丁の名前がしょんべん横丁だし、昼から酒飲めるし、夏なのにおでんだし、隣のきよしに、役者は揃ってるなと考えているムスタファの顔はニヤニヤしている。
ムスタファは自分自身もその一員になっていることにまったく気が付いていない。
25歳の誕生日を昨日迎え、今日はバイトの面接。
いつも通り不合格。その帰りに面接地ちかくの一杯飲み屋に昼間から入って飲んでいる。
世間知らずのムスタファはキヨシを馬鹿にしきっているが、ときどき話すキヨシの言動に興味を持ってしまった。
カー、カー、カー、暮れなずむ街にカラスの声。
英語だとトワイライトゾーンってとこだろう。
もう夕方か、今夜はどうすっかなー。
25歳初日にきよしと呑みか。
まーいいだろう、とことん呑んでやろう!全部おれのおごりで。
「きよしさん、いいっすよ。俺今日、金あるんで、全部だしますよ。」
「馬鹿野郎!全部出しますって、どう言う風の吹き回しだよ、じゃあいいよ、この上に全部だしてみな」
と言うとカウンターをポンと叩いた。
ムスタファは財布をカウンターの上に置いた。
それに手をだすきよし、
あっしまった、
金だけ出せば良かったのに財布だしちゃった!
と、ちょっとおどける。
手を出しかけたきよしはその手を日本酒へ。
「おい、人に財布なんてさわらしちゃーいけないよ。自分でだしなさい。」
意外に紳士なきよしに拍子抜けをした。
そうだ、きっとこの人は育ちのいいきよしに違いないな、世の中色んなことがあって今は、こんなきよしでも昔は違かったんだろーなーと思いを寄せる。
「気持ちわりーな、何ニヤニヤしてんだよ、ムスタファ!はやく出せよ。」
やっぱり金かよ、今までの思いも消え金を出す。
「おまえどこすんでるの?」
「千駄木です。」
きよしはカウンターの上のお札を数えた。
「小銭は?」
「えっあ、あります。ジャリン。」
あわてて小銭をカウンターへ出す。
「千駄木だったら160円、歩いてもいけるな。全部で2万4千22円。俺が預かっておくから好きなだけ頼みなさい。」
よーし、決めた、今日はこの人について行こう!
面白すぎだよ、俺の金で好きなだけ頼みなさいだって、自暴自棄のムスタファに刺激が加わった。
「今日は気分がいいのでおまえに色々教えてやるよ。
ムスタファ君」気分がいいって金が入って酒が飲めるからだろ?まーいいさ、こんな経験は、そうそう無いよ。
「何か悩みとかないのか?
続く
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
青山デニーズ
朝早くのファミリーレストランの雰囲気はいつもと違う。
ハードボイルドと呼ばれてもいいようなイケてるヤカラもみられる。
コーヒーに新聞、たまに手を付ける甘めのスクランブルエッグ
「ん〜ん、まずい!」
つぶやきながブレイクファストをしている初老の男性。
その方隅に短パンに髭の紳士、禿げ頭にウス化粧をほどこしたゲイ風の薄汚い男、それに化粧の濃い丸顔女。
この三人に注目してみよう。
「アメリカンコーヒー3つ!」短パンに髭の紳士が言う。
続く
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
サスペンス
昨日、部屋を掃除したでしょっ。
帰って来た旦那は嫌だっていうの。
綺麗に片付けすぎて、部屋に何も無くなってしまい何処に何を片付けたか分からないって言うの。
私がせっかく頭を使い片付けたのに、、。
私は綺麗スッキリが好きだから、ごちゃごちゃしたのは嫌い。生活感を感じさせないスッキリ、シンプルがいいのよねっ。
旦那は綺麗に片付けすぎて、部屋に何も無くなってしまい何処に何を片付けたか分からないって言っていたが、気に掛かる。
チャポン、先日お中元でもらった入浴剤・登別温泉に浸かりながら今日一日のことをふりかえる。
「あーいい湯、まいっか。」
次の日。
やっぱり気になる、あたりを何気なくいじってみる。
最後にベッドの下をのぞいてみた。
あった、小さな箱が。恐る恐る手に取りしげしげと観察でもしてみる。
木でできたその箱は年期の入った外国の箱らしい。
ガタッ、旦那が帰ってきた。箱を元あった場所に戻し
「おかえり!」と言った。
今日は土曜日、毎週土曜はサッカーの日、旦那はお気に入りのユニホームに着がえ、
「夕飯は帰って来てからにする、モカ、先に食べてて、行ってきまーす」
っと急いで出かけた。いつもなら、先に夕食をすませてから行くのだが今日にかぎって、ラッキー。
箱の中が気になっているから、旦那にサッカーに行ってもらった方が都合がいい。
旦那が車に乗るのをベランダから確認した、よっしエンジンの音も確認した。
寝室に戻る足取りには、何か不思議な思いと予感に包まれた、、、。
箱を手に取りフタを開けてみる。
緊張と不安が頭をよぎる。
小説ならそこから始まる何かキーになるものがあるはずだ。
開けてしまった。中をのぞくと一枚の紙がある。
読んでみるとそれは
続く
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
跳び箱
ちょっと自慢話になるが、小学校に上がる前に私は、8段を跳んでいた。
兄のいた私は、よく近くの運動公園体育館に柔道の稽古に行っていた。
二人で柔道を習っていたその体育館はトランポリンがあるいわゆる体操の部屋があり、そこへも頻繁に行っていた。
私は、無鉄砲で誰の言うことも聞かず人に負けることなどもっと嫌だった。
兄に負けるのが特に嫌でとにかく身体に見合わず無茶なことに挑戦していた。
跳び箱もそのひとつだった。
自分の前に聳え立つ8段の跳び箱。
子供にしてみたら六本木ヒルズくらいにみえるのが夢の8段。
背丈をゆうに越す茶色に光ったそのものは6歳の僕を震え上がらせるには十分すぎる怪物だった。
一、二、一、二、横で全身白タイツ親子が体操をしている。
近所に住む殿村さん親子で、今コマネチみたいな格好をして体操しているのは、刑事のおじさん。
娘は僕と同じ年で卵に楊枝を刺したような体型だ、6歳にして中年太り。
彼らの奇妙な体操を横目で見ながら私は跳び箱に挑戦していた。
まずは、3段くらいから腕を慣らし、徐々に段を上げていく。
段を上げるのは幼い私にはできるわけも無く、兄の子分と私の子分達にやらせていた。
もっちゃんと呼ばれていた兄の子分はニコニコしながら跳び箱の段を重ねて行く。
兄はガンガン跳び箱を跳ぶ。
私に「おまえは跳べないよ、無理無理」
と、オーバーオール膝にパッチがついているものにとっくりのセーター、もちろん肘にもパッチがついた格好で私を挑発し続けていた。
それを他人の遊びを見ているかのようにしているのが私の父である。
父は、無頓着というか自然へ目をやったりしていて、たまに遊びのコツを教えてくれた。
それと、つまらない父自身の自慢話を時折していたのを覚えている。
ベーゴマだの、相撲だのと。
一、二、一、二、まだ体操をしている殿村親子。
あの格好をみるとコントを見ているようで跳び箱に集中出来なくなる、あまり直視しないようにしないと、笑いが噴出してしまう。
7段に挑む私。駆けっこの得意な私は思いっきり走った。
壁にぶつかりそうな勢いだ、
「やばい、歩数が合わない、ロイター板まであと数メートル!」
計算をしていた、大人になってもよく計算をする。
例えばカレーライス、ライスカレーとも言う。
カレールーは右手に来る、スプーンでルー、ライスと一気にすくい口へ運ぶ。
そんなことに夢中になっていると、ライスを余らしてしまうことが度々ある。
そんな感じでロイター板(踏み切り板)への歩数を読み間違えてしまっている。
「あっ危ない!」
跳び箱へ向かわず横にやり過ごした。
勢いが止まらず体操をしていた殿村さんのモッコリにあたりそうになった。
気を取り直し、再びスタート地点へ戻る。
あの時、跳び箱にぶつかっていたらと考えると怖くなりスタート地点への足取りがやっぱり重くなる。
横を向くと、全身タイツ親子が跳び箱のイメージトレーニングをしている、まさにコント。
それを見て恐怖感が無くなり強壮剤を飲んだときのように力が湧いてくる。
「オッシー飛ぶぞー!絶対に飛べる。」
これは、僕の声ではなく、隣でイメージトレーニングをしている親子の声です。
つづく